APICSの資格勉強 - My episode #1 -中込美津子さん(CSCP)



APICSの資格取得された方々に試験勉強にまつわるエピソードを伺うこのコーナー。第1回目は2024年4月にCSCPを取得された中込美津子さんにお越しいただきました。


-マーケティング分野にも求められるグローバルSCMの視点

ACJ編集部)中込さん、こんにちは。CSCP合格、おめでとうございます!

中込さん) ありがとうございます。

ACJ編集部)早速なのですが、CSCPを受験されたいきさつについて、教えていただけないでしょうか?

中込さん) 現在、勤務している会社でサプライチェーン改革のコンサルや、全体最適で市場連動で在庫管理を行えるAI在庫管理ソフトのマーケティングを担当しています。

最終顧客に欲しいものが欲しいときに欲しいだけ届く状態を目指すためには、生産や物流、販売といった部署ごとの改革では十分ではありません。サプライヤーから最終顧客までのサプライチェーン全体が滞留なく流れることが重要であり、全体最適の視点でのマネジメントが必要だと意識していました。

そこで、グローバルではどのようなサプライチェーンマネジメントをしているのだろうと調べたところ、「基礎から学べる!世界標準のSCM教本」(日刊工業新聞社)という本に出会い、その中で語られているAPICS CSCPの認定を知りました。

この本を読み進めるうちに世界標準SCMの幅広さを知り、今後のサプライチェーン改革の適用範囲を広げるためにも本格的に勉強したいと思うようになりました。

-CSCP受験準備は公式教材中心、膨大な情報量に圧倒される

ACJ編集部)サプライチェーンに関するお仕事をされている中で、世界標準のSCMについて調べられたのがきっかけだったのですね。CSCPの勉強にあたって、何か苦労されたことなどありましたでしょうか?

中込さん) 幸い前職で英語を使う仕事をしていたので英語での学習は困らなかったのですが、やはり、勉強時間の確保が大変でした。

1年前に受験申込と学習のためのCSCP Learning Systemの購入をし、課題図書などもいくつか取り揃えたのですが、公式テキストも課題図書もすべて膨大なページ数でした。

仕事も忙しく出張も多かったので平日はほぼ時間が取れず、積んである教本や課題図書を見ては、焦りばかりがありました。

ACJ編集部)課題図書、Learning Systemとまずご準備されたのですね。ASCM本部から送られてくる公式テキストのボリューム感(編集部注:約20センチの厚みがあります)に驚かれるかたも多いと聞きます。

中込さん) 日本生産性本部のウェブサイトに掲載されているAPICS認定資格合格体験談を拝読し、課題図書は読まなくても大丈夫というような手記があったため、とりあえずはあれこれ手を出しませんでした。

かなりの金額を払って購入した(円安のせいでもあります・・・) ASCMの公式教材「Learning System」での学習に絞ることにし、そのオンラインテストを繰り返し解いていきました。

Learning Systemには公式テキストの電子版もあり、それをスマホのテキスト読み上げ機能を使ったら読み上げてくれることを発見し、移動中も耳で聞いていました。

-海外の受験仲間のコメントでモチベーションを維持

ACJ編集部)お仕事でなかなか時間の捻出も難しいなか、モチベーションを維持しながら継続的に勉強を続けられるのは簡単ではなかったのではと推察いたします。そういった中、試験勉強を乗り越えられた際のエピソードなどありましたら教えていただけないでしょうか?

中込さん)YouTube上にインドの方が試験のTipなどをあげていてくださっており、そのユーザーコメント欄で世界中の人達がコメントをしている様子を拝見し、さすが世界標準だなと、全世界の受験生と一緒に切磋琢磨している気分になって励みになりました。

ACJ編集部)日本の他の合格者の方々の情報を参考にされたり、スマホのテキスト読み上げ機能を使ったりと、これから受験される方の参考になる情報ですね。

また、インドの方のエピソードはASCMが世界標準のSCMを先導していること、そして多くの方の支持を得ていることをあらためて感じました。

本日は貴重なお話をいただきどうもありがとうございました。

中込さん)ありがとうございました。私の経験談がこれからCSCPを受験される方の参考になれば幸いです。

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